本日は海外移住について書こうと思います。
私は現在フィリピンの第3の都市ダバオというところに英語留学で滞在しております。
先日「ダバオ移住の会」の会長さんにアポを取ってお話をお伺いしてきました。
近年東南アジアに移住する人が増えているようです。
そこで、実際どういう人が移住しているの?どんな生活をしているの?どういうメリット・デメリットがあるの?といった所を聞いてきました。
まず、会長さんがどういう経緯でこの土地へ来たのかというところを簡単に紹介します。会長さんは日本の医薬関係の上場企業で働いており、早朝から終電まで仕事という生活をほぼ毎日続けていたそうです。体調を崩すこともしばしばあり、このままでは会社に忙殺されるとの危機感を持つこともあったそうです。そんな中、47歳の時に会社が早期退職を募ったそうで、その時点で、公的年金、企業年金、民間保険など様々な視点から将来に向けてのお金の計算をしたそうです。独身ということもあり、東南アジアへ移住するという選択肢を取った場合に、将来に向かってある程度の勝算が見込めたので、会社を辞めて移住することを決断したそうです。現在は、ダバオ在住5年目に入ったそうです。
会長さんのダバオでの一日を教えてもらいました。
・朝・・・ジムに行って汗を流す。または、ゴルフに行く。
・昼・・・昼食後、軽く昼寝をして、カフェへ行って本を読む。
・夜・・・フィリピン人の友達と飲みに行ったりする。
一例だとは思いますが、ゆったりとした生活を送っているようです。ちなみに、家賃も含めて月8万円程度で暮らしているそうです。
2.移住の会について
次に移住の会って何?という点について説明していきます。
移住の会というのは、移住している日本人とその家族から構成されているのが一般的で、世界中様々な都市にあるそうです。移住の会は移住者間の情報交換の場として使用されることが基本ですが、その他は地域ごとに運営方法は全く違うようで、頻繁に食事会などを開く会もあれば、全く交流の無い会もあるようです。移住を考えている場合には、まずはその地域の移住の会に問い合わせをするのが一番正確な情報が得られると思います。各地域の移住会同士の横のつながりもあるようです。
3.年齢層とビザについて
このダバオという都市に限ると60歳以上のリタイア世代しかいないとのことです。しかも圧倒的に男性が多いとのことです。フィリピンパブが流行った頃に日本で出会って国際結婚をした後にこちらに移り住んでいる男性が多いそうです。フィリピンはリタイアメントビザが取得し易く、フィリピン人の家族を持っていなくとも比較的移住し易いそうです。ただ、ビザについてはエージェントを通すのが一般的らしいのですが、退職金などの資産を狙った悪徳業者もいるそうなので、慎重に選ぶ必要がありそうです。既に移住をしている人に紹介してもらうか、移住の会に問い合わせをしてみるというのが確実なようです。ちなみに、リタイアメントビザについては働くことが認められていないので、基本的には年金や退職金を使って、それなりに贅沢をして、のんびりした生活を送る人がほとんどのようです。
4.移住生活において困ること
海外生活は日本と大きく環境が異なり、特に東南アジアは発展途上のところが多く、日本での常識が通用しないことも多いです。フィリピンに1ヵ月いる中で、「住めば都」という言葉は実感しつつありますが、やはりどういう点で移住者が苦労をしているのかは抑えておくべきだと思います。
まず、治安の問題。個人的見解として、日本ほど治安のいい所は世界を見てもほとんどないのではないかなと思っています。町中では常に自分の持ち物には気を配っておく必要があります。
次に、宗教の問題。これについてはしっかりとした知識を持ってから行くことが必要です。多くの国では宗教が生活と密接に結びついています。宗教心を軽視していると時に無礼な行動を取ってしまい人間関係を崩すこともあると思います。私は、英語の授業でのディスカッションであっても宗教の問題にはとりわけ注意するようにしています。その宗教を信じろということではありませんが、「郷に入れば郷に従え」の精神を持つ必要があると思います。
次に、医療の問題。特に高齢の方にとっては、大きな問題だと思います。まず健康保険制度に入れるのか。今回お話した方は、フィリピンの公的健康保険に加入出来ているそうです。他にも民間の健康保険にも加入しているそうです。国やビザの種類によって加入の可否は分かれてくると思いますので、一概に加入出来るかは分かりませんが、移住する前に調べる必要があるでしょう。そして、医療水準の問題もあります。複数の地域では、世界最先端の医療水準を確保して世界の富裕層を呼び込もうとしています。このような産業のことをメディカルツーリズムと呼ぶことが一般的で、この産業を積極的に考えている地域では、日本より高い水準の医療を受けることが出来ます。最後に医師とのコミュニケーションの問題があります。高齢の方は通訳をつけることが多いそうです。医療通訳のボランティア団体もあるようです。特に医療については専門用語も現地語で話されるわけですから、なかなか自力で行くのは困難だと思われます。
最後に、言語の問題。日本人街のような場所に住むのであれば、周りの日本人達が助けてくれることもあるかと思いますが、特に英語圏以外については、馴染みがない語学ゆえハードルがかなり高くなってくると思います。通訳を雇うことも出来るらしいですが、常にそばにいてくれるものではないでしょう。ある程度の語学力の習得は必須と考えた方がいいと思います。
5.若者に対してのメッセージ
最後に、今回お話を聞かせていただいた会長さんに、若者が海外で働いて、海外で暮らしていくことについて意見を聞いてみました。以下会長さんの意見の要約。
「海外の企業に現地採用で入る若者が増えてきているという話を聞くが、日系企業の駐在員として働くことを除けば、私はお勧めしないですね。確かに響きはかっこいいし、これから成長していく国を実際に目の当たりにできるのは非常に貴重な経験だと思います。ただ、現地採用では給与も現地水準だし、公的年金制度も確立されておらず、老後への不安が大きすぎます。一生その国で暮らしていこうという覚悟がある場合を除けば、日本へ戻った時に困窮する可能性が高いですからね。今の公的年金制度を信頼出来ない気持ちもありますが、この制度は本当に大きいですよ。リタイアした今本当にありがたみを感じています。家族を持っていれば尚更ですね。子供の教育の問題も含めてリスクが高いと思います。」
二時間程度のお食事会でしたが、フィリピンの現実や生活について、非常に内容の濃い話をお伺いすることができました。

日本から海外へ現地採用で就職する人は気概のある方だと思うので、そのリスクをリターンに転換できるだけの素養を持っている気もしますが、会長さんのご意見も確と胸に刻むことが必要かもしれませんね。
返信削除コメントありがとうございます。そうですね、大志はどんな困難や現実も乗り越える力を持っていますよね!ただ現実を頭の片隅にいれておくのは重要かもしれませんね。
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